AIにルールではなく視点を渡す Decision DNA
AIにルールではなく視点を渡す Decision DNA
https://yasuhisa.com/could/article/decision-dna/
デザインの判断は「ここを抑えていたらいかなる場合でも正解」とは言い切れず、文脈で変わる
ヒューリスティック評価にも同様のことが言え、専門家が同じ画面を見ても、見つける問題が一致する割合はわずか 27%
How Large Is the Evaluator Effect in Usability Testing?
https://measuringu.com/evaluator-effect/
ルールからパターンへ、パターンから視点へ
Decision DNA
AIに、視点をインストール
文脈 : 誰のための判断なのかを定義する要素です。評価する前に「誰にとっての正解を探すのか」を明確にしなければ、出力はどうしても一般論になります。
認知 :デザインの問題をどう分解するかをインストールする要素。同じ画面でも何を塊として捉え、何を分けて捉えるかで問題の見え方が変わります。
較正 :見つけた問題の重さを文脈で調整する要素。同じ問題でも、誰にとっての問題かで深刻度が変わる。この重み付けを状況に応じて調整できる力をもたせます。
明文化 :AIがどういう判断で、どのようにしてその出力に至ったのかを記録するようにします。この記録を基に Decision DNAを改善を繰り返していきます。
Decision DNAなしで「ヒューリスティック評価をしてください」と頼んだ出力は、「認知負荷がかかる」といった無難な文章を出力してしまいます。誰にとって、どんな状況で認知負荷がかかるのかがわからない。一方、Decision DNAを組み込んだ評価では「複数のタブで比較購買を行うユーザーは、計算を各商品ページで繰り返す必要がある」というように、文脈を考慮した具体的な指摘が出てきます。
また、評価の重み付けにも差が出てきます。シンプルなプロンプトでは「今すぐ買う」ボタンの誤操作リスクを一律に「中」と評価しますが、Decision DNAでは「有料会員は配送パターンに慣れているため影響は軽減される」という文脈を考慮した上で重要度を判断します。誰にとっての問題かが明示されるため、対応の優先順位がつけやすくなっています。